2023年7月14日金曜日

鹿沼土


東京国立博物館の国宝展をどうしても観に行きたくて、出掛けた足で群馬県の古代スポットを巡った。
岩宿遺跡の博物館が予想を遥かに超えてに面白く、和田峠の黒曜石も買えてほくほく。今までほぼ素通りだった石器時代の基本の楽しみ方が掴めた気がする。しかも鹿沼土について学べた。古代史と園芸が重なり合うとは私得で。

鹿沼土は群馬県にある赤城山の噴火による噴出物が、偏西風に乗って東方面へと舞い落ちた物だそう。推定4.5万年前の噴火である。主な産出地はお隣の栃木県鹿沼市。
そう思うと鹿沼土の見方が変わる。園芸作業で鹿沼土を触る度に心が旅に出てしまいそう。岩宿駅から高崎駅へと向かう電車の中で赤城山を目に焼き付けようと眺めた。

群馬の主要部はまわりの火山が噴火を繰り返してきた歴史によって地層が重なり、時代区分が判断し易いエリア。相澤忠洋さんが何故岩宿エリアに狙いを定めて発掘したのかやっとある程度理解できた。

(2022.11 記述)