2023年2月4日土曜日

「起点」2021



熊野古道 小辺路(こへち)の和歌山県八木尾バス停付近からの登口。
イラストを描く時はいつも線を書いてから色を塗っていくけれど、今回は下書き無し、コピックペンで面で描いていこうという試み。最後にアクリルガッシュの白でハイライトを拾った。

平安から室町あたりの中世期、熊野は日本最大の霊場であり、貴族から庶民まで盛んに熊野詣を行った。紀伊半島に点在する霊場を繋ぐ道が熊野古道である。
その中の高野山から熊野本宮大社を繋ぐ道は小辺路と呼ばれ、私は友人と小辺路の一部を歩いた。
具体的には奈良県十津川村の果無峠登山口から和歌山県田辺市の「道の駅奥熊野古道ほんぐう」まで。
10kmほど山道を歩いて、舗装された道路に初めて出るのが八木尾。登山道から道路に下りて振り返ると、来た道は一気に異世界に入って行く雰囲気漂う入口で、印象的な佇まいだった。