3枚目は東大寺の北側裏道のワンシーン。二月堂から戒壇堂へ向かう裏道は静かで雰囲気が良く、考え事をしながら歩くのにとても良い。
この絵は自分の課題とする薄塗りの抑制がうまくいったので、彩度の低い色がきれいに発色させられたと思う。モニターだとあまりわからないと思うけど…。油絵具には透明感があり、特有の色の奥行きが油彩画の見所のひとつだと思う。その辺りの良さがモニターだと全然伝えられない。ちょっと気になる油彩画展のポスターを見つけたら、是非展覧会に足を運んで欲しい。実物の方が何倍も良いので。日本画の岩絵具のきらめきも、原画を見ないとわからないと思う。
「春の気持ち」2019