2024年2月1日木曜日

日本三奇その弐【四口の神竈】

  
宮城県塩竈市、陸奥国一の之宮である鹽竈神社(しおがまじんじゃ)の末社、御釜神社に「竈の水があふれない・干上がらない」「変事があると水の色が変わる」と伝わる四口の神竈(よんくのしんかま)がある。一つの直径が1m程の古い鉄製の甕で、拝観料100円を支払うと見学させてもらえる。写真は禁止だったので、鹽竈神社博物館にあったパネルを撮影。(……この写真、海水足してる様に見えるのだけど……?)これらの竈は鎌倉、南北朝時代の作だそう。
古事記や日本書紀の時代、東北地方は大和政権下に無いのであまり参考文献が無い。しかし鹽竈神社では古事記や日本書紀に登場する塩土老翁(しおつちのおじ)が祭神で、製塩方法を教えてくれたと伝わるのが面白い。モデルとなる人物がいたのかもしれないと思わせてくれる。製塩方法とは言うけれど、効率よく塩づくりをする為の製鉄技術を伝えた事がより重要なのではないかと考える。



毎年7月6日に行われる藻塩焼神事で作られた藻塩が納められたお守りがありました。塩釜神社、御釜神社のどちらでも授かれます。御釜神社は塩釜神社から少し離れた場所にありました。